「あなたのことなんてお見通しよ!」という世界
今回は与太話なので、先にご了承いただきたい。
たぶんだが、いまリア充はどこかで美味しいものを食べ、楽しい会話を楽しんでいる(個人的悪意を含んだ発言)
そして非リア充は、Facebookやインスタでリア充の存在を確認し、ツイッターで呪いの言葉を吐いている(個人的好意を含んだ発言)
この場合、どっちがオンラインかというと、ひっきりなしに呪詛を更新できる後者であろう。
そしてこの先、世界はぜんぶオンライン状態になるという。
- リア充 → オフライン
- 非リア充 → オンライン
という意味ではないと思う。
- リア充 → さらにリア充
- 非リア充 → さらに非リア充
こうではないだろうか?
リア充はますますにリア充であり、非リアはもう勝てなくなる。
これは富裕層と貧困層みたいなもので、ピケティでいえば r > g にも近い。
昔のネットは非リアが勝った
僕は非リア陰キャ属性だが、ネットがオンライン気味だったので、負けた感はしなかった。
たとえどんなに生活がプアでも、ネットでドヤっていればそれなりに勝てた(というか勝った気がした)
しかし、これからはそうもいかないのでは?と思う。
これからのネットはリア充が勝つ
たとえば、誰かのSNSでの発言や写真の一覧をみただけで、そのひととなり(年収や資産のレベル、社会的地位や文化的な素養)がわかってしまわないだろうか?
そんな情報を裏で大量に収集し、AIでもなんでもいいがとにかく分析すると、その人の信用力やスコアのようなものができる。
これを使わない手はない。
少なくとも企業的には。
たとえば、ライブチケットの抽選
ぶっちゃけ、スコアで当落を決めてしまえばいい。
そのひとの年収や資産、社会的地位、発言の傾向、過去の申し込み状況、グッズの購入量などから、より有益なひとだけ集めれば良い。
そんなひとたちはマナーが良いし、グッズの売り上げも伸びるだろう。
課金でスコアが変わる社会
実際、中国のクレジットカード会社ではあらゆる点からひとをスコアリングしていて、みなさんは自分のスコアを上げるのに躍起になっていると聞いた。
なんでスコアをあげたいかというと、スコアがいいひとには優遇サービスが提供されるそうだ。
だからスコアを上げるためにお金を使い、さらに特別サービスを受け取れる。
スコアが低い人はそうもいかない。
なんともえげつない世の中である。
こういうのってどこにでもあるよねぇ
まぁでも、こういうのは日本にもある。
ゴールドカード所有者しか使えない空港のラウンジや、JICCや東京商工リサーチの信用情報なんてのも、まぁそうだよね。
「あなたのことなんてぜんぶお見通しよ!」という社会
目と目が合ったら、おたがいスカウターで数値がわかる社会、とでもいえばいいのだろうか。
道すがらスコア50万点のひとと、スコア5点ぐらいの僕が鉢合わせたらどう思うだろう。
まるで、悟空やベジータに会ったクリリンのような気分が味わえるのかも知れない。
以上、与太話まで。