リモートワーク(テレワーク・在宅ワーク)実施に関するご質問と課題
めずらしくご質問をいただいた。
国王の会社ってリモートワーク(テレワーク・在宅ワーク)なんですよね?
- パソコンとかどうしてるの?
- 仕事のやりとりはどうしてるの?
- リモートワークでサボるひとへの対策は?
OK、お答えしよう。
最低限必要なもの
- パソコン
- 光回線(できるだけ有線接続)、ギガ上限がないもの(あると気になって仕方がない)
- 自宅でのワークスペースの確保(家族がいると案外難しい)
- ワークスペースは個室がベスト(テレビ会議やボイスチャットを使うと声が出るので)
リモートワーク(テレワーク・在宅ワーク)のパソコンとかどうしてるの?
- ノートパソコンを支給(MBP、27インチモニター、TimeMachine用HDD)
- ソフトも支給(Adobe CC、Office365、ATOK)
- セキュリティソフトももちろん支給(現在はESET)
- その他有料サービスも支給(Dropbox、Esa、Zoho、その他必要なものすべて)
- プライベートで支給PCを使ってもOK(リテラシーが上がるのでむしろ推薦)
- なんならiPhoneアプリとか買ってもOK(ゲームはダメだぞw)
支給できないものがないぐらい支給したほうがいい。
この業界ではそれ自体が兵站だし、PC以外はたいした金額ではない(法人なら特に)
リモートワーク(テレワーク・在宅ワーク)での仕事のやりとりはどうしてるの?
- すべてのファイルは1ミリも逃さずDropboxに保存(どこにいてもアクセス可)
- 経理や給与まわりはMFクラウド会計で一元化(データもクラウド上にある)
- 会社の売上や入金状況・通帳残高は全員が確認可能(僕の経費まで丸見えw)
- 連絡はZohoのテキストチャット
- マニュアルはesaに書く
- Officeは添付ファイル展開用、可能な限りGsuiteを使用
- 電話は全部社長が取る(というかボイスワープで僕の携帯電話にかかってくる)
- ボイスワープ→携帯=電話番号表示→即検索→営業電話だったら即着信拒否に登録。
- 紙は原則使用禁止(ファイルの棚や事務用品がまったく不要)
まぁ、ツールまわりは会社によって変わってくるだろう。
SlackでもLineでもなんでもいいが、クラウドである必要がある。
メールは社外とのやりとりだけに限定したい。
リモートワーク(テレワーク・在宅ワーク)でサボるひとへの対策は?
- サボれないぐらい仕事を振っているからそもそも問題ないw
- Zoomなどのビデオ会議システムは使わない(監視ストレスがある)
- ボイスチャットも使わない(そもそも僕がボイチャ苦手説)
- タスク管理はZohoでなんとなくレベルで共有(キツキツに管理しないのがコツ)
- ちなみに会社の飲み会はまったくない。
- 週1〜2回はオフィスに集合(ただし全員ランチ目的w)
とまぁ、こんな感じだ。
ただし身なりは小ぎれいにしておいてほしい。たまにクライアントとの打ち合わせに同席してもらうからだ。
リモートワーク(テレワーク・在宅ワーク)のいいところ
- 通勤時間・通勤ストレスがまったくない
- 対人ストレスが少ない、ひとに会わない
- テレビ会議がなければ、化粧はいらないし服もだいたいでいい
リモートワーク(テレワーク・在宅ワーク)のダメなところ
- 「アイデア出し」のようなクリエイティブなことがしにくい
- ずっと家にいるので煮詰まる or 運動不足になる
- 仕事とプライベートがごっちゃになりやすい
- 「わからない」というひとの、なにがどうわからないのかサッパリわからないことがある
- ゆえに新卒採用・未経験者の採用が絶望的(時間をかける教育方法が思いつかない)
こんな感じじゃないかと思う。うちは週イチで出社してるけど、その日は与太話で半日が終わるw
一番の課題は
「新卒採用・未経験者の採用が絶望的」 ←これかなー。
とにかく「即戦力」ということになるので、新卒や業界未経験者の採用はかなり難しい。
だがこれは、企業側の責任を放棄しているようにも感じる。
それは
リモートワークは教育コストを払いたくない(もしくは、経験ゼロの人材育成がかなり難しい)
という部分だ。
ここがリモートワーク業界(?)の一番の課題であり、実はうちの会社もここを解決できていないなぁと思っている。
この辺は「うちはリモートワークなんですよねー!」とドヤ顔をしているそれ系の会社に問いたい。
キミたちは新卒の教育責任を放棄して、美味しい人材を低コストでかすめ取りたいだけではないか?、と。
まぁそれがITの本質な気もするけど。
うちは社内マニュアルやガイドラインはなるべくesaで共有しているが、書いている内容を経験ゼロの人材でもわかるように書くのは至難の業だ。
なにか解決方法があったら逆に教えていただきたいと思っている。
↓読んでおきたい記事
Web業界に限らず、いまってこれに近くない?
追記
- 結局は職種による
- 人の適性にもよる
- なんでもかんでもリモートワーク・テレワークとは言っていない
- 毎日ではなく、たとえば週イチだけとか、月イチだけリモートワーク・テレワークにしてみるといいかもしれない
- 災害時のみならず、新型インフルエンザや疫病が入ってきたときにもおすすめ
- 学校の授業って、有名な先生の上手な授業の動画をみればいいような気もするんだけど、どんなもんかいなー